北理研会長 あいさつ

未来を創り出す人材を育成する
理科教育を目指して

 

 

北海道高等学校理科研究会会長 村田 一平
(北海道羽幌高等学校長)       

 

 北理研は、1958年12月に第1回大会を開催して以来、脈々と北海道の高校理科教育の研究のバトンを繋いできました。本会は、「北海道の特殊性に立ち、本道の高校理科教育の実際について研究し、高校の理科教育振興に寄与すること」を目的として、さまざまな事業を実践しております。

 さて、令和5年(2023年)6月16日に「次期教育振興基本計画」が閣議決定されました。次期計画のコンセプトとして、「2040年以降の社会を見据えた持続可能な社会の創り手の育成」と「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」が掲げられております。そして、「今後の教育政策に関する基本的な方針」の「グローバル化する社会の持続的な発展に向けて」では、「SDGsの実現に貢献するESD等を推進」、「探究・STEAM教育、文理横断・文理融合教育等を推進」などという方向性が示されました。とても理科教育との親和性が高く、これらについて主体的に研究し実践を重ねることが、必要ではないかと考えております。

 広大な北海道において、特徴的な地域素材や工夫された教材などにより、本道の高校生たちに「よりよい理科教育」を施そうという会員の熱意こそが、北海道らしい理科教育であります。今、高等学校理科教育に寄せられる期待を把握し、我が国や北海道の未来を創り出す人材の育成に向け、北理研ならではの実践を重ねていく所存でおりますので、どうぞよろしくお願いいたします。