北海道高等学校理科研究会
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変化の激しい時代に求められる理科教育
北海道高等学校理科研究会会長 伊藤 新一郎
(北海道旭川西高等学校長)
昭和33年(1958年)12月、北海道高等学校理科研究会は札幌南高校を会場に第1回の大会を開催しました。それ以来、本会は北海道の高校理科教育において多くの研究を積み重ねてきました。本会はその目的に、「北海道の特殊性に立ち、本道の高校理科教育の実際について研究し、高校の理科教育振興に寄与すること」を謳い、数々の実践をしています。
さて、2022年11月にチャットGPTが公開され、AIは瞬く間に様々な分野で活用されるようになりました。教育の分野ももちろん例外ではなく、多くの活用例が紹介されています。その一方で、AIの利用は子ども達の考える力を低下させるという意見も多く聞かれます。
「学問に王道なし」ということわざがあります。「王道」とは、王様専用の特別な道という意味で、安易な方法や近道のことを指します。タイパ、コスパが求められる時代ですが、教育においてはしっかりと地に足をつけ、着実に生徒の力を育んでいきたいものです。
とは言え、AIを排除し、使わないというのはもはや現実的ではありません。AIの最適な使い方を模索していく必要があります。これらのことをはじめ、この変化の激しい時代においてもこれまで本会が培ってきた研究や知見を生かすことができればと考えています。
本会の会員は、この広い北海道において、それぞれの地域にある素材を活用したり、各校の状況に合わせて教材を綿密に工夫するなど、北海道の高校生たちにより質の高い理科教育をしようと熱心に活動してきました。本道はもとより、我が国の理科教育のより一層の充実に資するため、今後も実践を積み重ね、広く発信して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。